kan3の場所 Topページ » 身近な生き物図鑑 » 花や草木のページ 目次 » 生薬

生薬、薬草

薬草になる植物です。 かなり多くの種類が利用されますが、扱いやすいものを紹介しています。 乾燥させると生薬となり、色々な種類と組み合わせることで漢方薬となります。 服用するものや、外用薬として使用するもの、また殺虫剤などの使用もあります。 間違っての使用や誤食すると、中毒を起こしたり、死に至る場合もあります。 (使用方法は記載していません。 専門家に相談して下さい。)  ※ 使用にあたっては自己責任でお願いします。


野草

植物名 生薬名 使用部位 薬効・効能
アカメガシワ 局 赤目柏 樹皮、葉 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃酸過多、胆石、胆のう疾患、はれもの、できもの、胃癌等
アキノキリンソウ 一枝黄花 全草 健胃、利尿、腎臓、膀胱炎、かぜの頭痛、のどの腫れや痛み、腫れ物、解毒
アザミ 全草 利尿、解毒、止血、滋養強壮薬、月経不順、子宮筋腫、鼻血、下血、尿血
アマドコロ 萎蕤、玉竹 根茎 滋養強壮、強精、打撲傷
イノコヅチ 牛膝 根茎 月経不順、むくみ(浮腫・水腫)、リューマチ、神経痛、脚気、関節痛、腰痛
ウツボグサ 局 夏枯草 花穂 肝炎、腎炎、膀胱炎、尿道炎、小便不利、口内炎
オオバコ 局 車前子 種子 下痢止め、咳止め、止血、強壮
オオハンゲ 半夏(代用品) 根茎  つわり、吐き気
カナムグラ 葎草 全草 肺結核、皮膚化膿症、頚部リンパ節腫、蛇虫咬傷
キキョウ 局 桔梗 根茎 咳、痰
キンミズヒキ 仙鶴草 全草 口内炎、下痢、吐血・喀血(かっけつ)、歯ぐきの炎症、癌
クコ 局 枸杞子 種子 滋養強壮、せき・たん、糖尿病、糖尿病合併症、高血圧症
クサノオウ 白屈菜 全草 湿疹、いぼ、たむし ※内服禁止
クズ 局 葛根 根茎(花) 風邪、下痢、糖尿病
クチナシ 局 山梔子 種子 黄疸、肝炎、血便、血尿、不安、不眠、吐血
ゲンノショウコ 局 (玄草、老鶴草) 地上部 下痢、小便不利、血の道、更年期障害、冷え症、便秘
コハコベ 繁縷 全草 歯ぐきの炎症、歯痛、打撲傷、はれもの・できもの、催乳
ササユリ 局 百合 根茎 滋養強壮、気管支炎、せき・たん、小便不利、鼻血、口内炎
ジャノヒゲ 局 麦門冬 根茎 滋養強壮、せき・たん、かぜ、ぜんそく、百日ぜき、気管支炎、糖尿病、心臓病、リューマチ、小便不利、催乳、声のかれたとき
スイカズラ 局 忍冬 地上部 神経痛、リューマチ、滋養強壮、肝炎、小便不利、関節炎、美容・美膚、湿疹、ただれ、あせも、腰痛
スベリヒユ 馬歯莧 葉、茎 小便不利、膀胱炎、肝臓病、虫刺され
センブリ 局 当薬 全草 食欲不振、下痢、消化不良、腹痛、円形脱毛症
ツリガネニンジン 南沙参 根茎 咳、痰
ツルナ 蕃杏 地上部 胃炎(胃カタル)、胃酸過多・胸やけ、胃・十二指腸潰瘍、胃癌
ドクダミ 局 十薬 地上部 便秘、はれもの・できもの、水虫、小便不利、蓄膿症
ハッカ 局 薄荷 地上部 消化不良、頭痛、めまい、歯痛、眼の充血
ハマゴウ 蔓荊子 種子 かぜ、滋養強壮、解熱、(浴湯料 葉を使用)
ミツバ 鴨児芹 はれもの・できもの、消炎・解毒、血行促進
ヤナギタデ 食あたり、虫刺され
ヤマノイモ 局 山薬 根茎 滋養強壮、強精、下痢、夢精・遺精
ユキノシタ 虎耳草 心臓病、肝臓病、うるしかぶれ、痔、耳のただれ
リンドウ 局 竜胆 根茎 食欲不振、消化不良、胃弱・胃下垂・胃アトニー、胃酸過多・胸やけ、腹痛、排尿痛、残尿感

野菜、果物

植物名 生薬名 使用部位 薬効・効能
イチゴ   果実 果実を食用。 滋養強壮
キュウリ 胡瓜 果実 果実を食用。 生薬としては葉も使用。
シソ 局 蘇葉 便秘、食欲不振、消化不良、気管支炎、せき・たん、ノイローゼ(神経症)、花粉症
ショウガ 局 生姜 根茎 咳・痰、つわりの嘔吐止め
ダイコン 萊菔子 種子 消毒薬
トマト 蕃茄 果実 果実を食用。
ニラ 韮子 種子 滋養強壮、強精、下痢、頻尿、こしけ、夢精・遺精
ネギ 葱白 ヒゲ根、根元 生薬としても、野菜として食用。
ブドウ   果実 果実を食用、葉や樹液、枝は生薬。 低血圧症、不眠症、冷え性、滋養
ビワ 局 枇杷 果実を食用にしますが、生薬は葉を使用します。
ミカン 局 陳皮 果実の皮 風邪、咳、痰、喉の炎症

他にも普段から食事としているものにも、薬膳料理や薬茶があります。 代表的なものは、カレーです。 ターメリック(鬱金)、クミン(馬琴)、カルダモン(小豆蔲)、ナツメグ(肉豆蔲)などからも スパイシーカレーとして作られています。 日本の緑茶も代表的なハーブティーといえるでしょう。 コショウや唐辛子、中華料理のスターアニス(八角)、ローリエ(月桂樹)、シナモン(桂皮)など、たくさんあります。